ヨーロッパ全土で暗躍していたオーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を壊滅させるとともに、レティの奪還にも成功し、ドミニクと仲間たちはようやくロサンジェルスでの平穏な日々を迎えていた。今や“家族”とも呼べる固い絆で結ばれたドミニクたちだったが、そんな彼らのもとに1本の電話がかかってくる。それは、弟オーウェン・ショウの仇討ちに燃えるデッカードからの宣戦布告だった。元特殊部隊の暗殺者で最強の敵デッカードの予測不能の攻撃に、為す術もないまま窮地に陥っていくドミニクたちだったが…。
綿花畑の奴隷として生まれたセシルは、ひとりで生きていくために見習いからホテルのボーイとなり、やがて大統領の執事にスカウトされる。夫の仕事に理解を示す妻に対し、長男は白人に仕えるという事を恥じ、反政府運動に身を投じるように。一方、次男は兄とは逆に国のために戦う事を選び、ベトナム戦争へ志願し、戦場へ向かう。
不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。
04年末、マリアとヘンリーの夫婦は3人の息子を連れてタイのリゾート地にバカンスにやってくる。家族でひと時の楽しい時間を過ごしていたが、クリスマス翌日の12月26日、大災害が発生。周囲は一転して目を覆うような悲惨な状況へと変わり、マリアやヘンリーらも離れ離れになってしまう。しかし絶望的な状況の中でも一家はそれぞれの無事を信じ、再会するために歩み始める。
建設会社の社長の娘スジン。彼女は妻ある男性と不倫の関係にあったが、ついに破局を迎える。その夜、傷心のまま彷徨っていた街で一人の男性チョルスと出会う。その時は気づかなかったが、彼こそスジンの運命の人だった。やがて再会した2人は、ほどなく恋に落ち、幸せの中結婚する。甘い新婚生活に浸る2人だったが、いつの頃からかスジンの物忘れが度を越したものとなっていく。心配になって医者に診てもらったところ、若年性アルツハイマーという思いもよらぬ診断結果を告げられるのだった。
フィルム・コンシェル