フランスの片田舎で小さなレストランを営む女性料理人のオルタンス・ラボリ。ある時、政府に呼び出されて向かった先は、フランス大統領官邸“エリゼ宮”。過剰な装飾を排した素朴な料理を望む大統領が、著名なシェフの推薦を受け、彼女を正式なプライベート・シェフに任命したのだった。しかし官邸の厨房は男ばかりで、おまけに形式ばったしきたりや厳格な規律に縛られた堅苦しい職場だった。案の定、最初は同僚シェフたちの冷たい視線を受け続けるオルタンス。それでも彼女の料理に対する熱意と信念が揺らぐことはなく、いつしか周囲を自分のペースに巻き込んでいくのだったが…。
1949年、パリでフランス料理の虜となったアメリカ女性ジュリア。彼女は名門ル・コルドン・ブルーで学ぶと、家庭で誰でも作れる524のレシピを本にまとめて出版する。本はベストセラーとなり、彼女はテレビの料理番組に出演するなど一躍人気者となった。それから50年後のニューヨーク。小説家になる夢に破れた29歳のOLジュリーは、人生を変えるためにある無謀な計画を立てる。それは、365日かけてジュリアが書いた524のレシピに挑戦し、その過程を毎日ブログに綴ることだった……。
ジャン・レノ主演、笑えて美味しいサクセス・ストーリー。新メニューが浮かばず、三つ星レストラン解雇の危機に立たされたベテラン・シェフのアレクサンドル。老人ホームの雑用係にして“神の舌”を持つジャッキーとともに、究極の一皿に挑む。
腕は確かなもののトラブルを起こし、キャリアを台なしにした人気シェフのアダム・ジョーンズ(ブラッドリー・クーパー)。パリの二ツ星レストランから姿を消して3年後、起死回生を狙いロンドンの友人トニー(ダニエル・ブリュール)のレストランに乗り込む。世界一を目指してかつての同僚ら最高のスタッフを集め、華々しく新店をオープンさせるアダムだったが、過去のトラブルの代償が立ちはだかり……。
フランスの片田舎。ネズミのレミーは天才的な嗅覚と味覚を持ち、いつの日かシェフになることを夢見ていた。もちろん、それが叶わぬ夢と知りつつ。人間のキッチンにとって、ネズミは最も嫌われる存在だからだ。しかしある日、古巣を追われた家族と逃亡の途中ではぐれてしまったレミーの前に、彼が最も尊敬する亡き天才シェフ、グストーのゴーストが現れる。グストーはレミーを、パリにある自分が経営していたレストランにまで導いた。
西村は南極の昭和基地からも遠く離れた陸の孤島、南極ドームふじ基地に料理人として派遣される。妻と娘を置いての単身赴任生活で、彼は8人の男性南極越冬隊員たちの胃袋を満たすという大役を任される。基地では雪氷学者をはじめ、雪氷サポート隊員らが彼の料理を心待ちにしており……。
南仏でミシュラン1つ星を誇るフレンチレストランのオーナー、マダム・マロリーは最高のサービスと味を提供することに人生をかけている。そんな彼女の店の向かいにインドから新天地を求めてヨーロッパにやってきたカダム一家が、インド料理店を開業する。強烈なスパイスの匂いと大音量で流れるインド音楽に迷惑顔のマダム・マロリー。さらに市場での食材の奪い合いが巻き起こり、2つの店は一触即発の険悪なムードになってしまう。その解決の鍵を握るのは、インド人一家の次男で天才料理人のハッサンだった。
ロサンゼルスにある一流レストランで総料理長を務めているカール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)は、メニューに口を出すオーナー(ダスティン・ホフマン)と対立し店を去る。次の仕事について考えなければならない中向かったマイアミで、絶品のキューバサンドイッチと出会う。別れた妻(ソフィア・ベルガラ)や息子(エムジェイ・アンソニー)、友人(ジョン・レグイザモ)、と協力し合い、フードトラックでのキューバサンドウィッチの移動販売を始めるカール。行く先々でサンドウィッチを作りながら、原点に戻り料理や生きる上での情熱を取り戻そうとする……。
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