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幕府の重臣・吉良上野介に切りかかった赤穂藩主・浅野内匠頭は即日、切腹させられる。藩はお取り潰しになり、家老の大石は幼なじみの勘定方・矢頭に力を借りて残務整理の日々を過ごす。御家再興の道が閉ざされた彼らに残された希望は宿敵・吉良邸への討ち入りだが、討ち入りには費用が必要で、使える予算は現在の貨幣価値に換算すると9500万円。生活費や食費、家賃、江戸往復など、お金が出ていくばかりで、大石は頭を抱える。
越後・丹⽣⼭藩の鮭役⼈の⼦、間垣⼩四郎(神⽊隆之介)は、お⼈よし過ぎて商売上⼿とは⾔えないが、皆に愛され平和に暮らしていた。そんなある⽇、⼤勢の役⼈たちが家にやってくる。驚く⼩四郎に⽗・作兵衛(⼩⽇向⽂世)が衝撃の事実を告げる。なんと彼は、<松平>⼩四郎――徳川家康の⾎を引く、丹⽣⼭藩主の跡継ぎだったのだ!さらに、実の⽗・⼀狐斎(佐藤浩市)は⼩四郎に国を任せ、さっさと隠居。庶⺠から殿様へと突然、幸運を⼿にしたかのように⾒えた…のもつかの間、実は丹⽣⼭藩は25万両(およそ100億円)もの借⾦を抱えるワケあり藩!困り果てる⼩四郎に、⼀狐斎は「⼤名倒産」を命じる。返済⽇に藩の倒産を宣⾔し、借⾦を踏み倒せば皆助かるというのだ。しかし・・・実は⼀狐斎は、息⼦に全ての責任を押し付け、切腹させるつもりだった!⼩四郎に残された道は、100億返済か切腹のみ!⼈⽣最⼤のトラブルに巻き込まれた若きプリンス、⼀体どうする――!?
姫路藩主の松平直矩は、幕府から豊後・日田への国替えを命じられ、度重なる国替えで財政が困窮している上に減封と、藩最大のピンチに頭を抱えていた。ある日、人と交わらずにいつも本を読んでいて「かたつむり」と呼ばれている書庫番の片桐春之介(星野源)は、書物好きなら博識だろうと、国替えを仕切る引っ越し奉行に任命される。
江戸末期。宇宙からやって来た天人(あまんと)の台頭と廃刀令により、侍は衰退の一途をたどっていた。かつては攘夷志士として天人と最後まで戦い、“白夜叉”と恐れられた銀時もかぶき町の便利屋“万事屋銀ちゃん”をのんきに営む毎日。そんな彼のもとに、かつての同志だった桂が消息不明になり、高杉が挙兵して幕府の転覆をたくらんでいるという情報が。銀時は万事屋メンバーの新八や神楽とともに事態の調査に乗り出す。
江戸中期、財政の逼迫した仙台藩が領民へ重税を課したことで破産や夜逃げが続出し、小さな宿場町・吉岡宿は困窮し切っていた。このままではダメだと考える商人・穀田屋十三郎と同志たちは、藩に金を貸し付け毎年の利息を住民に配る「宿場救済計画」を考えつく。町の存続を図るため、前代未聞の金貸し事業を成功させるべく、彼らは私財を投げ打ち……。<<『武士の家計簿』の原作者・磯田道史による「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」を、中村義洋監督が映画化。江戸時代中期の仙台藩吉岡宿が舞台の実話で、年貢の取り立てや労役で疲弊した宿場町を救うため、藩に金を貸して毎年の利息を地域の住民に配る「宿場救済計画」に尽力する人々の姿を描く。町の行く末を案じる主人公を、時代劇初主演の阿部サダヲが演じるほか、瑛太、妻夫木聡という実力派が出演している。>>
元文元年春、磐城国の湯長谷藩は徳川八代将軍吉宗の治める江戸幕府から、通常8日かかる道のりにも関わらず突然5日以内に参勤交代をするよう命じられる。湯長谷の金山を手中に入れようとする老中・松平信祝の策略によるものだった。わずか1万5千石の小藩にとって、ただでさえ貯蓄も人手もない上にあまりにも短い日程を強いられたこの参勤交代は到底できようもないものだった。あまりの無理難題に憤りながらも、藩主・内藤政醇は家老の相馬兼嗣に対策を講じさせる。そして、藩の少人数のみで山中を近道して駆け抜けていき、道中の人が見ているところでは渡り中間を雇って大人数に見せかけるという作戦を立てる。さらに東国一の忍びと言われる戸隠流の抜け忍・雲隠段蔵を道案内役に任じるが、一方で幕府の老中らはこの参勤交代を阻もうと手をのばしてくる……。
戦国時代にタイムスリップした高校生サブローは、くしくも自分と同じ顔をした織田信長と出会い、信長として生きることになった。だが本来の歴史通りなら、まもなく信長には最期の時が訪れるはず。そんな中、信長を恨む秀吉は暗殺を企て、明智光秀となってサブローを見守る本物の信長も、嫉妬から寝首をかく機をうかがいだす。サブローは運命にあらがって生き抜くことを決意し、本能寺で愛する帰蝶と結婚しようとする。
天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と呼ばれる支城があった。その城には領民からでくのぼうをやゆした“のぼう様”と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を掌握する成田長親(野村萬斎)という城代がいた。秀吉は20,000の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。