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カリフォルニアの交通警察官エドワード・メイラスは、勤務中に遭遇した身元不明の親娘が犠牲となる交通事故の後遺症によって、幻覚と不眠に悩ませられていた。休職中の彼の元にかつて姿を消した婚約者・ウィローから手紙が届く。「娘のローワンが行方不明になったので探し出して欲しい。頼れるのはあなただけ」。「なぜ、今になって?」エドワードは釈然としないまま、親娘の暮らすワシントン州の孤島サマーアイル島に向かった。そこは携帯電話も通じない社会から隔絶された土地だった。女性が支配的な地位を占め、奇妙な風習が目につく不思議な島。ローワンの手がかりを探すエドワードだったが島民たちは巧みにはぐらかす。一人捜査を続けるエドワードはローワンが存在するという確かな証拠を掴んだ。そんな彼にウィローはローワンが二人の娘であることを告げた。「古いしきたりに則り、娘が生贄にされようとしている」そう確信したエドワードはローワンの救出を試みるのだが、島の支配者シスター・サマーズアイルの仕掛けた巧妙な罠に嵌ってゆく・・・。
ある日、連絡が途絶えていた妹から奇妙な手紙を受け取ったパトリック。彼は過激な取材スタイルのVICE社のサムとともに、とある共同体へと潜入取材を敢行する。「エデン教区」と名付けられたその場所は皆幸せそうに暮らしており、妹も無事だった。彼女は、ここで豊かな生活ができるのは“ファーザー”のおかげだと話す。しかし、平和に見える<地上の楽園>だったが、不可解な空気が見え隠れし始める。彼らは取材を装い、妹を救い出そうとするのだが…。
カルト集団と言われる自給自足の村「アルカディア」を10年前に脱走した兄弟ジャスティンとアーロン。幼少時から特殊な生活をしてきた2人は、街で暮らす現在も世間にうまくなじめず、友人も恋人もいない孤独な日々を送っていた。そんなある日、彼らはアルカディアから送られてきたビデオテープをきっかけに、再び村を訪れることを決意。逃げ出したはずの2人を優しく迎え入れた住人たちは、なぜか10年前とまるで変わらない姿だった。さらに2人は村で起きる超自然的な出来事を次々と目撃し……。<超常現象を操るカルト集団の謎に挑む兄弟を描いたSFスリラー。ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭で国際批評家賞、プチョン国際ファンタスティック映画祭で最優秀作品賞を受賞。>
3人の男女がある孤島で共同生活を送っていた。男の一人は「オペレーター」、もう一人は「議長」、女は「副議長」と互いに呼び合い、同じデザインのTシャツを着ている。ニコニコ人生センターという宗教的な団体に所属する彼らは、「孤島のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送りながら、安住の地へ旅立つためにさまざまな日課をこなしていた。
森の中を追跡してくる男たちをかわし、カルト教団のコミューンから脱出した20歳の女性マーサ。唯一の家族である姉のもとを訪ねる彼女だったが、姉夫婦は何も尋ねずに受け入れてくれる。美しい湖のほとりに建つ屋敷で姉夫婦と暮らし始め、安らぎを感じるようになっていくマーサ。だが、徐々にマーシー・メイという名前で呼ばれていたコミューンでの異様な日々の記憶がフラッシュバックしてくる。やがて彼女は、妄想と現実、過去と現在、さらには自分がマーサとマーシー・メイのどちらなのか判別できなくなる。<サンダンス映画祭監督賞を筆頭に、各国の映画祭で称賛を集めたサスペンス・ドラマ。カルト教団のコミューンから逃走を図った女性が、そこでの異様な体験を思い出すうちに妄想と現実の間をさまよっていく姿を見つめる。主演はテレビドラマ「フルハウス」などのオルセン姉妹の妹であるエリザベス・オルセン。精神的に追い詰められていく主人公を繊細かつリアルに演じ切り、本作で映画デビューしたとは思えぬほどの風格を見せつける。メガホンを取るのは、新鋭ショーン・ダーキン。>
1973年9月11日、キャビンアテンダントのレナは、仕事でチリを訪れる。彼女は、現地でジャーナリストの恋人ダニエルと再会を果たしたものの、突然チリ軍部によるクーデターが起こり、反体制勢力としてダニエルが連行されてしまう。彼を救うため、レナは“コロニア・ディグニダ“に潜入する。
独裁政治を学ぶ体験授業をきっかけに洗脳されていく高校生たちの姿を描き、ドイツで大ヒットを記録した心理スリラー。アメリカで起こった実話をドイツの高校に置き換え、『エリート養成機関 ナポラ』のデニス・ガンゼルがメガホンを取った。主演には『エーミールと探偵たち』などに出演するドイツの俳優ユルゲン・フォーゲル。単純な興味や好奇心、ゲーム感覚から、あっという間に集団狂気に変化していく様子は、実話ならではのリアルさを帯び、身の毛もよだつほどのラストも衝撃的だ。
家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる”90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。