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大手建設会社の課長・渡部は理想的な家庭生活を送っていたが、ある日、会社に派遣社員として入ってきた仲西秋葉と一夜を共にしてしまう。自分の中にまだときめく感情が残っていたことに驚きを感じた渡部は秋葉との逢瀬を重ねるが、あるとき彼女から自分は殺人犯という衝撃の告白をされる。
出版社で敏腕編集者だったが閑職に飛ばされた久木は、友人が勤めるカルチャーセンターで書道の講師をする人妻、凛子と出会い、彼女と不倫の関係を続けている。2人の愛情の深さは増すばかりで、ついに久木は都内にマンションを借り、そこを凛子との愛の巣にするように。だが、凛子の夫は私立探偵を雇って妻の不貞を知り、久木のほうも妻から離婚を迫られる。しかし、周囲に追い込まれていくほど久木と凛子の恋は燃え上がる。
「本当に愛しているなら私を殺して」。夏の日の明け方、村尾菊治は声に誘われるまま、入江冬香の首に手をかけた。女性検事の織部は、自首した菊治を取り調べる立場でありながら、どこか冬香の気持ちに共感を覚え始めて……。
夫の村主真は一流商社勤務で、かわいい娘にも恵まれ何不自由ない生活を送る塔子は、かつて恋人だった建築家・鞍田秋彦と10年ぶりに再会する。鞍田は、行き場のない思いを抱えていた塔子の心を徐々に解きほぐしていく。しかし鞍田にはある秘密があった。
1975年、タイ・バンコク。航空会社のエリート社員・豊は婚約者の光子を東京に残し、バンコク支社に赴任。そこで艶やかな女性・沓子と出会う。ホテルのスイートルームに住み、金にも愛にも困らない奔放な沓子。そんな彼女に豊は惹かれ、情事を重ねていく。だがそれも結局は、光子との結婚までの間のこと。結婚式を目前に控え、豊は沓子と別れようとするのだが……。
売れっ子CMプランナーを夫に持つ41歳の詩史は、自身も青山の一等地でセンスのよいセレクトショップを経営している。そんな彼女は3年前、この店を訪れた友人の息子で当時高校生だった透と一瞬にして惹かれ合い、恋に落ちた。そして現在も、東京タワーを見渡せる透のマンションで、大学生になった彼と愛し合っている。既に2人は、互いにかけがえのない存在となっていた。
大学2年生の泉のもとに、高校時代の演劇部の顧問だった葉山から、後輩たちのために卒業公演に参加してほしいという連絡が来る。葉山は孤独だった泉に演劇部という居場所を与えてくれた恩人で、彼女は葉山に好意を抱いていた。卒業式の日から誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、演劇部の部室で彼と再会した日から彼への想いが募っていく。だが泉は葉山から離婚が成立していない妻の存在を知らされる。
夫がいる身でありながら妻のいる北野裕一郎と惹かれ合い、不倫関係に陥った笹本紗和。その関係が公然のものとなり、彼女は北野と離れ夫とも別れることになった。それから3年後、彼女は海辺の町で杉崎尚人が営むレストランで見習いとして働きながら暮らしていた。ある日、蛍に関する講演で紗和と北野は偶然の再会を果たす。まだ冷めていなかったお互いの気持ちを確かめ合う二人だったが、その前に北野の妻・乃里子が現れる。