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美大生の淳一と泉美は恋人同士。幸せな日々は、いつまでも続くはずだった―。ある日、バイクで花見に出かけた帰り、トラックとの衝突事故に遭い、泉美だけが助かることに。愛する人を失くしただけでなく、そのショックから事故当時の記憶までも失ってしまう泉美。なぜ自分だけが無傷で助かったのか・・・。あの時何が起こっていたのか・・・。一人残された苦しみと闘いながらも、弁護士・真希子との出会いをきっかけに、愛する人との最期の記憶を取り戻そうと、“空白の10分間”という事故の真相を辿っていく。すると、そこには想像を絶するほどの事実と、極限状態の中で二人の本能的な想いが生んだ衝撃の“愛のカタチ”があった。そして・・・。
たとえ記憶が消えてしまっても、ふたりの世界は少しずつ重なりゆく 大学の研究室で働く、足を引き摺る行助は、“たいやき屋”を営むこよみと出会う。 だがほどなく、こよみは事故に遭い、新しい記憶を短時間しか留めておけなくなってしまう。 こよみが明日になったら忘れてしまう今日という一日、また一日を、彼女と共に生きようと決意する行助。 絶望と背中合わせの希望に彩られたふたりの日々が始まった・・・
たとえ忘れてしまうとしても、この一瞬を胸に焼き付けたい。 驚きのエンディング、溢れ出す涙が止まらない。 大学受験を控えた平凡な高校三年生・葉山タカシの前にふと現れた少女・織部あずさ。タカシはあずさに一目惚れしデートを重ねてゆくが、ある時、あずさはタカシに不思議な告白をする。「私に会った人たちは全員、数時間後には私の記憶が消えているの。ただ理由もなく私のことだけが記憶から消えているの」と。そんな馬鹿げた話を信じるはずもないタカシだったが、ふとしたときに、あずさのことを忘れていることに気づく。昨日、自分は誰と会っていたのか?今日これからデートする相手は果たして誰だったか・・。あずさと会った日の出来事や、デートの約束などを細かくメモに書き留め、自分だけは絶対あずさを忘れないと奮闘するタカシだったが・・・。
クラスメートの藤宮香織にひそかに思いを寄せる、高校2年生の長谷祐樹。彼女との距離を縮めようと友達になってほしいと声を掛けるが、香織はどんなに仲良くなってもその相手を毎週月曜日には忘れてしまうという記憶障害を抱えていた。それでも彼女の記憶がリセットされる1週間ごとに声を掛け、交換日記もスタートさせる祐樹。ところがある日、香織の過去を知っている生徒が転校してくる。
司法書士事務所で働く秋穂巧は1年前、愛する妻・澪に先立たれて以来、小学生の息子・佑司を苦労しながらも育ててきた。梅雨のある日、森に遊びに行った巧と佑司は、亡くなったはずの澪と再会する。なぜか澪は生前の記憶をすべて失っていたが、再会を喜んだ巧と佑司は、澪と3人で再び以前のように幸福に暮らしだす。しかし、梅雨の終わりが近づくにつれて、3人いつまでも幸福に暮らせないのが分かってくる。
京都の美大に通う高寿は、いつも通りに大学へ向かう電車の中で愛美と出会い、ひと目見た瞬間、恋に落ちる。勇気を振り絞って声を掛け、また会う約束を取り付けようとした高寿だったが、それを聞いた彼女は突然涙してしまう。愛美のこの時の涙の理由を知る由もない高寿だが、不器用な自分を受け入れてくれた彼女にますます惹かれていく。そして初めてのデートで告白した高寿は、OKをくれた彼女との交際をスタートさせる。
ハワイのオアフ島で天文学の研究をしながら、ツアーガイドとして生活費を稼ぐ大輔 は、カフェで働く瑠衣 と出会う。彼は明るく聡明な彼女と意気投合するが、その翌日に会うと大輔や前日のことを全く覚えていないことに驚く。瑠衣が事故の後遺症で、新しい記憶が一晩で消えてしまうのを知った大輔は彼女を口説き落とそうと奮起。毎日彼女にアプローチを仕掛けてはファーストキスまで持ち込む大輔だが、このままでは関係が進展しないと悟ってあることを試そうとする。
クラスメートに促されるまま、神谷透(道枝駿佑)が日野真織(福本莉子)にうその告白をすると、彼女は本気で好きにならないことを条件に交際を承諾する。やがて互いを知るにつれ、透は本気で彼女に惹(ひ)かれるようになるが、真織は一日ごとに記憶を失ってしまう難病「前向性健忘」であることを明かす。記憶をつなぎ留めようと一日の出来事を日記に記す彼女に対し、少しでも幸福な時間を過ごしてほしいと願う透だったが、自らも重大な秘密を抱えていた。真織の幸せを守るため、透はある計画を練る。